賃貸マンションと地域の関わり方について考える。

情報

 

関東から転居して京都の賃貸マンションにお住まいになっている方にお会いしたら、地域の情報が全く入ってこず、近隣と一切付き合いが無いと残念がっておられるのを知り思い出しました。

管理人が前に住んでいた京都市上京区のとある住宅街には、町内に新しいマンションが2棟建っていました。その内1棟は町内会には関心が無いとのことで、町会費も納めていませんでした。もう1棟は町会費は払うが町内会に関わる気は無いので、役員などは出せないとのことでした。京都の町内会の単位は小さなもので、その町も戸建てが30軒ほどとマンションしかありませんから、町会費全体のほぼ半分をそのマンション1棟の住民が支払っていました。

しかし、自治体の情報も地蔵盆の御下がりも必要無いとのことで、マンションと町内の関りは全くありませんでした。恐らく留守宅が多いそのマンションの管理会社は、各戸に物を配布したり、月に何度も配られる回覧板の情報をこまめに貼り替えたりするのが面倒だったのだと思います。こうした理由から賃貸マンションに居住すると、地域の情報は入手し辛くなるのだと思います。

 

SOHO烏丸では町内会費は共益費から納め、橋弁慶町町内会、明倫自治会、祇園祭の橋弁慶山保存会に加入しています。毎月届けられる京都市の市民しんぶんと中京区の中京しんぶんは各戸のポストに配布し、明倫自治会や橋弁慶山保存会からのご案内などは配布もしくはマンション1階の掲示板に掲示しています。さらに、敬老の催しや成人式のご案内などは該当者に直接お知らせしております。

入居者の方々は自治会主催の防災訓練、運動会、バーベキュー大会、盆踊り大会、ボーリング大会などにも参加出来、実際に何名かはこうした行事に参加されています。また、祇園祭にも毎年奉仕していただける入居者の方々がいらっしゃり、袴姿で祇園祭巡行にも参加されています。こうした方々に伝統ある祭を支えていただけるのは有難いことです。

 

京都は地震などの災害は少ない地域ですが、今後も起きないという保証はありません。もし何か災害が発生した時、避難情報、救援物資などの情報は自治体から入って来ます。賃貸マンションであっても、きちんと自治会に加入していれば、有事の際に安心だと思います。しかし、賃貸マンションには管理人が常駐しているケースが稀であることもあり、地域情報をきちんと伝えているマンションは少ない様です。

SOHO烏丸は地域に根差したマンションを目指していますので、回覧されてくる情報は住民の方々にお伝えし、イベントなどの案内もかかさず、入居者に参加を促しています。ただし、強制的に参加を強いる様なことはありません。現代の賃貸マンションとして、SOHO烏丸は緩く、しかし着実に地域コミュニティーと関わるマンションを目指しております。

 

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