震災対応マニュアルを作成しました

東京での管理業務研修に参加したところ、東京の方々は京都に比べて防災意識が高いことに気付かされました。

京都ではまだ震災対応マニュアルを作成しているマンションは少ないのではないかと感じますが、せっかくマニュアル作成の必要性を認識する機会を得たので、SOHO烏丸用に作成してみました。

そして気付いたことが大きく2つ。まずは、SOHO烏丸には備蓄倉庫というものを設けておらず、食糧や水を全く保存していなかったこと、ヘルメットなどの防災備品も限られた数しか用意していないことでした。食糧や水の保存は場所をとりますし、消費期限が来れば買い替えも必要となります。賃貸マンションでは、なかなか入居者全員の3日から1週間分の量を用意することは難しいです。しかし、SOHO烏丸が隣接している京都芸術センターの体育倉庫には明倫防災備蓄倉庫があり、そちらからある程度の必需品は分けてもらえるのではと思います。とはいえ、マンション内にもせめて水は用意した方が良いと思いますので、今後場所を確保して備蓄に努めたいと思います。

もうひとつ気付いたことは、SOHO烏丸は防災対策を計画しやすいマンションであったことです。まず設置が必要な対策本部は、普段入居者の方々にお使いいただいている1階奥の共用ホールに、丁度椅子や机もあり、簡単に設置出来そうです。連絡に必要なホワイトボードもホール前に普段から設置しています。また、高層階にお住いの高齢の方や怪我をされた方が避難される場所としては、1階の会議室を有効活用出来そうです。20㎡と程よい広さがあり、中から施錠も出来ますので、停電時でオートロックが機能しない場合でも、避難された方々に夜間も安心してお休みいただけます。

さらに、SOHO烏丸では太陽光発電による電源をひとつ確保しています。大勢の方にお使いいただくことは難しいですが、緊急時にひとつでも電源があることは心強いです。また、管理人室の電話はアナログ回線を引いていますので、停電しても電話回線さえ繋がっていれば、電話を使用することが出来ます。さらに現在SOHO烏丸の入居者に医療関係の方も多く、いざという時には心強い要因だと感じました。

実はSOHO烏丸には4年前までは稼働していましたが、今は閉じている井戸があります。飲用にするには毎年水質検査が必要ですし、停電するとポンプが止まるため、結局災害時に井戸水は使えないので閉じてしまいました。現在は太陽光発電した電気を蓄電していませんが、いつかは蓄電機を設置して停電時も電気を使用できるようにし、井戸を復活させたいと願っています。

 

 

 

 

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